アメリカで家を借りる

駐在生活

アメリカの生活立ち上げでまず初めにすること、それは家探しですね。数年間暮らす家を短期間で探さないといけない、まさに時間勝負の戦いです。そこで短時間でいい物件を探すためのポイントを、僕の体験をもとに以下ご紹介します。

  • 家探しに使えるサイト
  • 家探しの注意点
  • 家を決める優先順位

僕が家探しで苦労したこと

駐在員の方の多くは日本人の不動産エージェンシーを通して家探しをすることになると思います。日本人エージェンシーは日本人の行動範囲を理解しているため、治安のよい、日本人の生活しやすいエリアの物件を紹介してくれるとはずです。僕が利用したのはリダックでした。

とはいえ、さくっとこれが一番!という物件に巡り合うのはなかなか難しい、そんな物件に巡り合えたらラッキーです。現実的には一軒一軒家を比較して決めていくことになると思います。

僕の場合は当時日本にいた妻とニューヨークから相談しながら決める必要があったわけですが、そんな時に苦労したのが、不動産エージェンシーのサイトが使いにくいということでした。なぜかというと、

  • そもそも紹介された物件がサイトに載っていない
  • サイトに載っていても、写真があまりない
  • 住所が載っていないので詳細な立地がわからない

といった感じでとてもサイトを見ながら一軒一軒を比較できる状態になかったのです。そのため、内覧のたびに写真を撮ってGoogle photoにアップし、Google Mapにピンをドロップしながら情報を伝えていました。なんともアナログなプロセスでとても苦労しましが、とりあえず家を決めることができました。

家探しに使えるサイト

そんな苦労もありましが、今ならばこのサイトを使って比較するだろうというサービスがあります。それは、

Zillow

です。Zillowは米国の不動産ポータルサイトで、いわば日本のスーモ、ホームズのようなサイトです。Zillowでは以下の情報を得ることができます。

  • 地図上での物件一覧
  • 価格
  • 内覧写真
  • 間取り
  • 学区、学校のレーティング

Zillowを使えば紹介された物件を後から楽に比較できます。日本からも物件探しができるので、先輩や知り合いにきいてエリアが絞れていれば、日本にいながら物件に目星をつけることができます。これは大きなアドバンテージです。

また、周辺物件を調べられることから、大体の相場をつかむことができます。相場がつかめれば、家賃交渉もできるでしょう。後々経験すると思いますが、アメリカは自己主張の国、言わないもの負けの国です。とりあえず、値下げなど主張できることはやってみましょう。ただ値下げして、は無理でも、数字をつかんでいれば交渉の余地はあるかもしれません。値下げは無理でも設備を新しくして、などとりあえず要望は伝えてみましょう。繰り返しますが、アメリカは言わないもの負けの国です。

家探しの注意点

実際に私が暮らしてみて、また知り合いから聞いたトラブルの話から、ここは注意しておいたほうがいいという以下のポイントを紹介します。

  • 路上駐車のルール
  • 学区は要確認
  • 新築は要注意!
  • アパートメントコミュニティの家賃改定は要注意

路上駐車のルール確認

路上駐車のルールは要確認です。これは不動産エージェンシーに確認し忘れやすい項目です。実は住んでいる家の前の道の路上駐車のルールは、結構まちまちです。僕の場合、平日は路上駐車禁止のため、知り合いが来るときにわざわざ遠くに駐車する必要がありました。気が付かずに駐車禁止の時に止めていると、自宅の前であろうが容赦なく罰金を取られれます。。

学区は要確認

学区はお子さんがいる家庭の家選びの重要項目です。学校の評判自体は、Zillow上にスコアが載っています。が、これを見てもいまいちピンとこないので参考程度だと思います。エージェント、または実際に住んでいる知り合いに評判を聞くことが、一番よくわかると思います。

また、学区は通りが一本変わる、また同じ通りなのに一軒ずれると変わったりします。なのでZillowにたよらず、かならずエージェントとダブルチェックしましょう。日本人がいない学校の学区になると、学校が対応に慣れておらずに苦労するという話も耳にします。

新築は要注意!

え、なんで!?日本からしたら考えられないですよね。日本は新築信仰が根強く、新築ほど価値があると考えられています。実際に、当然ですが新築はとてもきれいでいい面もあります。しかし、アメリカにおいては初期不良のリスクが大変高いのです。実際に以下のようなトラブルにあった話を聞きました。

  • 水道から熱湯しかでない
  • 窓が開かない
  • 洗濯機の配管ミスで水浸し

こういったトラブルを一つ一つ解決しながら、物件をブラッシュアップしていく、それがアメリカの物件なんだそうです。なので築数年のこなれてきた物件が一番無難です。もちろん、新しさ、綺麗さも魅力ですので、それを重視するのもありですが、リスク認識はしておいたほうが良いです。

アパートメントコミュニティの家賃改定は要注意

アパートメントコミュニティ、Avalonなどが有名ですが、プールやジムなどが一体となったアパートメントコミュニティは契約更新の際の家賃改定は要注意です。日本では契約更新の際に値上げするなんて考えられないことかもしれませんが、アメリカでは毎年インフレが起こっており、家賃は年々上昇します。一般的には個人大家や一戸建ての大家は、更新の家賃上昇は比較的マイルドで1%程度だと思います。しかしアパートメントコミュニティの場合非常にビジネスライクで、周りの相場に合わせてガンガンあげてきます。僕の周りには更新後の家賃が高すぎて引っ越しを余儀なくされた人が何人かいます。特に、周りと比較して安い家賃でアパートメントコミュニティに入居できた場合、契約更新の際は大幅上昇する可能性が高いので注意してください。

家を決める優先順位

家探しは巡り合わせです。短期間でベストな物件に出会う可能性はものすごく低いと思います。なのである程度優先順位をつけて、割り切っていく必要があります。優先順位は家族構成によりケースバイケースだと思いますが、参考に僕が家を決めた際の優先順位を紹介します。ちなみに当時の僕の家族構成は、2歳児と0歳児の4人家族でした。

  1. 日本人のいるエリア
  2. 日本食品店がある
  3. 子供が遊べるところが近い

日本人のいるエリア、これはやはり安心できると思います。知り合いもできやすく、暮らしへの順応が早くなるでしょう。食事も子供が小さいので日本食品中心となるため、日本食品店は近いほうがいいです。また公園などが近いととても便利です。逆に、家の設備などはあまり重視しませんでした。しいてゆうなら、地下室がある場合、Finished(コンクリート打ちっぱなしではなく、カーペットが引かれて部屋として使える)がよいです。子供のよい遊び場になります。あと、広い庭は欲しかったなーといまさらながらに思っています。夏のニューヨークの庭先BBQは最高だからです。

今回ご紹介した内容が少しでも家探しに役立てば幸いです。

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