銀行口座を開いてまずすることは海外送金ですね。この記事では簡単かつローコストで海外送金する方法を紹介します。僕はFXで現物買いして銀行に出金してとか、銀行で調達して海外送金してとかいろいろやりましたが、結論、WISEが一番簡単でローコストでした。本記事では、以下の内容を紹介します。
- WISEとはなにか
- WISEのセットアップ方法
- WISEの使い方
WISEとは?
WISE(旧Transferwise)は国境を越えて個人間送金を実現するサービスです。機能は銀行の海外送金と同様ですが、銀行よりも手数料が安く、早く、一度セットアップしたら簡単に送金できます。
通常銀行間の海外送金では、送金手数料が為替レートに反映されています。ニュースで見る為替レートよりも、実際の為替レートが高いと感じますよね?それは為替手数料が反映されているからです。加えて実際に送金するとわかるのですが、銀行によっては着金するときにも外貨着金手数料が発生します。僕の使っているCiti Bankでは$20程度かかりました。
一方、WISEは日本国内で円を送りたい人と円を受け取りたい人を、海外では外貨を送りたい人と外貨を受け取りたい人をマッチングします。下図に日本とアメリカで送金する例を示します。
日本では円が欲しい人と円を送金したい人をマッチングします。そしてWISEは送金したい人から入金された円を、円が欲しい人に振り込みます。つまりこれはただの国内送金です。一方アメリカにおいてもドルが欲しい人と、ドルを送金したい人をマッチング。そしてWISEは送金した人から入金されたドルを、ドルが欲しい人に振り込みます。これもただの国内送金です。海外送金を、マッチングを行うことで国内送金×2で実行しているのです。
これによって、海外送金手数料を大幅に抑えることができます。また、外貨着金手数料もかかりません。これが僕の経験上、一番簡単で安く海外送金できる方法でした。
WISEのセットアップ方法
WISEのセットアップ方法、ひと手間かかるところがあります。しかし、一度やってしまえばあとの送金がとても簡単&安く済むので、挫折せずにやってみましょう。下の紹介リンクからいくと、初回の送金手数料が$500まで無料になるので、ご活用ください。
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居住国を日本にしてアカウント開設
セットアップでひと手間かかるのは、日本から送金する場合居住国を日本とする必要があることです。そしてこの場合、登録住所に郵便物で認証コードが送付されます。したがって、日本において郵便物を受け取れる住所が必要となります。僕の場合は実家の住所を登録し、親に届いた郵便物の写真を送ってもらいました。それで問題なく認証プロセスを進むことができます。
グローバルバンキング口座を開設しておく
もう一つ準備しておくことがあります。海外に来る際に既にやっている人も多いかと思いますが、日本の銀行口座が海外からでもオンラインで操作できるようにしておく必要があります。なぜかというと先に説明したように、日本の口座から日本のWISE口座に円を振り込む必要があるからです。これはWISEのサイトの外で実施する必要があります。僕の場合は三井住友のグローバルダイレクト口座を開設しておきました。これは非居住者向けのネットバンキング口座サービスです。ネットバンキング口座を開設していれば、非居住者に住所変更しなくても海外からそのまま使える可能性もあります。しかし僕は万が一使えなくなると大変困るので、グローバル口座にしています。
口座を登録する
日本の口座と海外口座が双方準備できたら、それぞれを受取人口座として登録します。日本口座と海外口座、同じ名前でOKです。日本の口座は銀行、支店、口座番号、海外口座はRouting Number, accounting number, account type(通常はchecking)を入力すればOKです。一度登録すれば、その口座を使って取引ができます。
WISEの使い方
WISEの使い方はとても簡単です。一度セットアップしてしまえば、約一週間で送金することができます。
WISEで送金額を入力する
円をドルにしたい場合は、送りたい円の金額を入れます。すると、外貨でいくらが送金されるか出力されます。なお、WISEの一回の最大送金額は100万円です。また、Compareを押すと他行とのレート比較ができます。これはとてもフェアな機能だと思います。大抵の場合、WISEが最安値か二番目に安いです。
今回の例だと、WISEで送金した場合受け取れるドルは$8,976、次に安い楽天銀行だと$8,938で約$38お得ということがわかります。
日本の銀行からWISEに入金する
始めてやるときに忘れがちなのが、WISEへの入金です。繰り返しますが、これはWISEのサイト外で行う必要があり、先のWISE上の処理が終わってもそのままでは送金処理は進みません。日本の銀行口座から日本のWISEに振り込み処理を、オンラインバンキングサイトから行いましょう。振り込みが確認できたのち、WISEのサイトに戻り、振り込み完了のボタンをクリックすれば手続き完了です。あとはあとは待つだけです。フローをまとめると
- WISE上で送金額を入力し、送金手続きを開始する
- オンラインバンキングからWISE口座に送金額を振り込む
- 振り込みが完了したのち、WISE上で振り込み完了ボタンを押す
のようになります。WISEへの振り込み完了後2-3日で海外口座に入金されます。WISEへの振り込みにかかる時間を入れると、大体トータル一週間以内で海外送金が行えることになります。
いかがでしたでしょうか。一度他行での海外送金手続きを経験してみると、いかにWISEが簡単で安く早いか実感できると思います。この記事が少しでも皆様の海外送金の役に立てば幸いです。
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